頑張れなくなって「休職」した話

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はじめに

ある日、私は突然仕事ができなくなりました。

仕事ができなくなったというのは「能力が足りなくなった」とか
「機会を奪われた」とかそういうことではなく、

「仕事が手につかなくなってしまった」ということで、
もう少し自分の感覚に近い言い方をすると、

「仕事だと割り切ってやってきた嫌なことが、割り切れずできなくなった」
という感じです。
これがタイトルの「頑張れなくなった」という気持ちです。

「我慢して仕事するのも能力」と捉えれば、能力が不足したとも言えますが笑

結果、日々降り注いでくる仕事をこなす事ができず、
大きな迷惑になる前にと思い「休職」という選択をして、現在も休職中です。

ここでは、仕事から一旦離れて見えてきた
「休職に至った理由」を少しまとめてみようと思います。

休職に至るまで経緯

前章で「突然仕事ができなくなった」と書きましたが、
とはいえ、いきなり 0→100 でこういう状態に陥ったわけではなく、
前兆のようなものはありました。

身体的な変化

休職に至る半年前ほど前から、身体的にいくつかの変化がありました。

1つは、「手の爪がガタガタになる」ということ。
確か両手の中指の爪だけ、丸いクレーターがたくさんできるように
ガタガタになった気がします。
今までなった事がなかったので不可解に思いましたが、
「何か栄養が足りてないかな」
「そのうち良くなるでしょ」くらいに思っていました。
しかし、休職に入るまで治ることはありませんでした。
今は改善されてきて、根本の方から綺麗になってきています!

2つ目は、「瞼の痙攣」です。
左目の瞼の痙攣がほとんどでした。
いわゆる「チック」と呼ばれるものだと、メンタルクリニックに通うようになり知りました。
この症状は、通勤して会社のデスクに着いたくらいから始まることが多く、
その後、断続的に一日中続いていました。
就業後になることは少ないのが特徴でしたね。
この症状は、体が疲れている時によく出る症状なので
「睡眠の質が悪いのかなぁ」くらいに思っていましたが、
休職まで毎日続くことになりました。

3つ目は、「息苦しさ」です。
通勤中の車、会議中に感じることが多く、
ストレスに耐えている時というか、
「自分の気持ちを押し留めて、耐えている」時によく発現していたと思います。
胸に外圧がかかり、肺が圧迫されているような感覚です。
そうなると呼吸が浅くなるので、なんとか大きく息をするのですが、
出るのは溜息で、気持ちが落ち込んでましたね。

精神的な変化

精神的な変化もありまして、

1つ目は、「楽しめなくなった」ことです。
私は、Podcastが好きでコテンラジオなどを聴くことを趣味として楽しんでいます。
当時もよく聴いていたのですが、ある時からあまり楽しめなくなり、
「苦痛」にすら感じるようになってしましました。
他にも、YouTubeを観ても楽しくない、本も集中力が続かず読めないなど、
今まで好きでやってきた娯楽がどんどん手につかなくなっていきました。

2つ目は、「寝ても疲れが取れない」ということ。
毎日うちに帰ってくるとクタクタですぐ寝たいので、
家事などを最低限最速で終わらせて、その他の時間を睡眠に充てていたのですが(娯楽も楽しめないし)
長時間寝ても起きてもだるい・・・疲れが取れてない。
初めは理由が分からなかったのですが、
ある時から「これは肉体疲労ではなく、精神疲労なんだ」と気付きました。
正直、どう解決したのか覚えていません。
娯楽でリフレッシュするというのが一番良い解決な気がしますが、
その娯楽が楽しめなくなっていたので、
とにかく寝続けて外部からのストレスを避けてなんとか解決したような気がします。
なので、土日や休みの日はひたすら寝続けていました。

休職に至った理由を内省する

完璧主義

どちらかといえば完璧主義な傾向で、求められれば応えたいタイプです。
上司の指示にはちゃんと結果を出したいし、
総務部にも目をつけられたくないし、お客さんにも怒られたくないし、
誰にも嫌われたくない八方美人なのかもしれません。
その結果、自分を追い込み過ぎてしまったと思います。

元々好きではなかった仕事

正直、私は今の仕事が初めから好きではなかった。
理由は簡単で、選んだ理由が「好きだから」とか「やりたい」ではなく、
「会社が安定している」であったからだ。
もちろん、気持ちは真面目なので「期待に応えたい」と思い今まで頑張ってきたが、
大きなやりがいも見つけられず、向いてるとも思わないし、
しかし、バカ真面目ゆえ「仕事はそもそも大変なこと」と思いこみ
消耗戦を挑み続けてきたわけです。

6年目まではそれでものらりくらりとやり過ごしていたが、
そこへ「コロナウィルス」がやってきた。
状況は日々悪化し、日に日に仕事はやりづらくなったいった。
仕事は「コロナ仕様」になり手順は日々増え続け、求められる成果は変わらず、
お客からの要求は厳しくなっていった。

コロナの発生から3年が経ち、いよいよコロナの影響も少なくなってきた頃に
私のHP(この場合MPかな)もゼロになったのでした。

余裕のなさから変化のない日々へ

我が家では2019年に長男を授かりました。
一人目の子供で本当に嬉しかったし、生活が一気に子供中心になったのを覚えています。
コロナ禍になった時、子供はまだ1歳半ほどでまだまだ手がかかる時期でした。
熱を出した時も、当時は病院に連れていくのも一苦労で、
その都度、私も抗体検査をして会社に行っていました。
今思い返しても我ながらよくやっていたな・・・

仕事は昼休みを献上して残業時間をギリギリに抑え、
直帰して子供をお風呂に入れ、寝かしつけて・・・

一瞬で一日が終わるうえに、あまりにも変わり映えがない日々を送っていました!
変化がないという状況も、楽しさを奪い消耗戦になっていった原因でした。

まとめ

この文章を書いているとき、私は休職2ヶ月目です。
仕事から解放され体と心が回復してくると、
今までいっぱいだった脳に考える隙間ができて来ました。

辛い消耗戦の時期のこと
就職することが第一目標になってしまっていた大学時代
やりたいことよりやるべきことを優先してしまう性格

自分と向き合ってこなかったと実感する日々です。
でも、後悔はしても悲観はしてなくて
「今までやってこなかったことを今まとめてやっている」という感覚。
この時間をくれた会社にはとても感謝しています。

あと「もう働きたくない」と愚痴をこぼす私に「休職したら?」と言ってくれた妻。
働きたくないっていう割に休職は全く考えてなかった私を救ってくれた一言でした。
もうこの時点でまともな思考能力じゃないんですよね。
助けてくれてありがとう。

この休職がどう転ぶかまだ分からないけど、
いまとても落ち着いて、前向きなのは確かです。

自分語りが過ぎましたが、どこかの一文でも
誰かの役に立てば幸いです。

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